介護保険制度「9つの困難」
介護保険制度の問題点を9つのタイプに分類
全日本民主医療機関連合会が「介護1000事例調査」と題した高齢者の生活実態に関する調査結果を取りまとめ、現在の介護保険制度の問題点を「9つの困難」事例としてタイプ別に分類しました。
事例を見ていくと、年金生活者のみの高齢者世帯、高齢者の一人暮らし世帯、高齢者のいる低所得世帯で深刻な問題な発生しています。
また、本人の状態に見合った介護認定がされず、十分な介護サービスが受けられなかったり、特別養護老人ホームなどの施設に入所できず、過酷な在宅看護に直面している家族の問題も報告されています。
事例分析で明らかになった9つの困難
- 重い費用負担のため、利用を断念もしくは手控えざるを得ない事態が広がっている
- 認定結果と本人の状態が著しく乖離する傾向が強まっており、その結果、サービスの利用に制約が生じている
- 予防給付への移行や、軽度者に対する福祉用具の利用制限などにより、状態の悪化 や生活上の支障を生じている
- 支給限度額の範囲では十分なサービスを受けられない、もしくは支給限度額を超えた 利用が必要なため、多額の自費負担が発生している
- 家族との同居を理由とする生活援助の機械的な打ちきりなどの「ローカルルール」の 適用、外出支援など、利用に対する様ざまな制約が広がっている
- 重度化が進むが施設入所もままならず、家族介護、介護費用の二重の負担が増大す る中で、在宅生活の維持、療養の場の確保に困難をきたしている
- 医学的管理を要する場合の施設入所、在宅生活が困難になっている
- 独居・老々世帯では、在宅での介護、生活の継続に様々な困難をかかえている
- 在宅での重度認知症の生活・介護が深刻化している
全体の特徴
- 利用者の経済状態が非常に厳しくなっている中で、利用料をはじめとする費用負担の問題(1)が多くの事例で共通している
- 給付を抑制するしくみによって利用の手控えやとりやめが広がっており、利用者・家族の介護、生活に様ざまな支障をもたらしている(2-5)
- いわゆる「行き場のない」利用者の事例(6-9)が過去に実施した調査と比較して数多く寄せられた
※「介護1000事例調査」より引用
Page:
1